コルクの製造工程
一回目に収穫されたヴァージンコルクと2回目に収穫されたセコンダリアコルクは、ワイン栓に使えないため、建築資材やコルク生地などその他の用途に使用されます。
自然凝集コルク
自然凝集コルクとはヴァージンコルクの顆粒を凝集させた物を指します。ヴァージンコルクには通常のコルクよりも濃度の高い抽出成分があり、スベリンと呼ばれるこの成分が接着剤の役割を果たします。連結材を使用することなく100%天然成分を利用した凝集プロセスを通して自然凝集コルクが完成します。
粒化:グラインダーを使って粉砕されます。
選別:必要に応じた比重や空気、または回転ドラムを利用した専用の分離機で不純物を取り除きます。
乾燥:粒になったコルクは一定の水分になるまで乾燥されます。
凝集:圧力釜に設置されたコルクは、熱せられた水蒸気によって膨張します。この際に染み出てくるスベリンが接着剤の役割を果たして凝集コルクを成形します。
完成:膨張してブロック化したコルクは冷却・安定化され、用途に合わせたサイズへと丸ノコで調整されていきます。さらに必要に応じて帯ノコで様々な厚みのシートへと切り出されていきます。